「ノイネーム」について

ノイの団員が呼び合う不思議な名前。これはいったいなんなの?

ノイの活動に来た人が大抵みな首をかしげるのが、団員が互いに話すときの呼び名でしょう。

「おとうふ」「亀戸」「やまびこ」……。作業場を飛び交う、本名とはかけ離れた謎のワード。よく見てみれば、公演のチラシやパンフレットにも団員の名前はなく、同じように正体不明の単語が並んでいます。

筑波大の4つの劇団サークルでも、ノイにしかない「ノイネーム」の制度。他劇団の団員でもあまりよくは知らなかったりするこの名前の秘密を、少しだけご紹介します。

入団の時にもらった名前を、大切にずっと使い続けます

ノイネームは、ノイの団員がひとりずつ持っている、劇団内での一種のあだ名です。

団員が新しく入ると、入団ミーティングでノイネームを決め、その後はずっとその名前を使います。一般に舞台の上でだけ使う芸名とは違い、稽古場でも、作業場でも、道端で会った時でさえも常に使う、まさに第二の名前。劇団内では本名で呼ぶ機会の方がずっと少なくなります。

ネーム決めに関わるのは、すでにノイネームを持っている団員たち。あるお題に従って本人が選んだひとつの単語から連想ゲームを続け、出て来た語の中から本人がひとつ、自分のノイネームを選びます。

名前でつながる、ひろがる、わたしたちは 人形劇団ノイ

実は、ノイネームを持っているのは、ノイの正規団員だけではありません。ノイの活動や公演でお世話になった他劇団の人たちにも、新入生と同じようなやり方でノイネームを差し上げています。

さらに、ノイネームは卒業してからもまだまだ使い続けられています。卒業生同士のやりとりや、初めて出会う卒業生と現役生のやりとりでも、ノイネームを活用するシーンが見られます。

ノイネーム制度は、今わかっているだけでも30年近く前からあったようで、夏に遠征公演をする際や、プロの人形劇団のアトリエにお伺いした時でも、ノイネームを持った先輩にお会いすることがしばしば……。

ノイネーム同士でお喋りできる、ただそれだけで、初対面でも不思議と繋がりが生まれるような。そんな、ちょっと不思議な伝統を軸に、ノイはのんびりと続いています。